ミクロスとは、犬、猫などをデザインした有田焼のミニチュアの総称。
戦後の有田の窯業界は工場の8割が満足に動いてなかったのが、アメリカ向けの特需で立ち直りのきっかけをつかみました。その一番手が’ミクロス’だったそうです。
有田町白川の北川伊平氏が設立した北川陶芸など数社が昭和26年あたりから本格生産に入り、共同出資・共同研究を旗印にして佐賀県陶芸輸出共同組合をつくり、製品の多くを岩尾磁器・商事部を通じて海外へ輸出されたそうです。昭和31年にはメルボルンオリンピックで湧くオーストラリアへ向けて大量輸出もされました。第2次世界大戦敗戦後、占領が解ける1952年までの約5年の間、輸出用の日本製品には、「MADE IN OCCUPIED JAPAN」、「OCCUPIED JAPAN」(占領下の日本製)と記すことが義務付けられていました。
当時の製品には「MADE IN OCCUPIED JAPAN」と記されています。
北米にはコレクターも多く、オークションで取引されたり、コレクターのためのガイド本なども出版されていたりします。